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特定口座での積立は新NISA口座に移すべき?

またまた新NISAネタです。

 

2024年からの新NISAスタートに向けて準備するには今がベストなタイミングですね。

 

さて、現行の一般NISAやつみたてNISAでは限度額があったため、私は限度額を超えた分は、特定口座で積み立てていました。通常通り課税される口座ですね。

 

新NISAがスタートすると、投資可能期間は恒久、非課税保有期間は無制限、年間投資枠は360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)、非課税保有限度額(総枠)は1,800万円でしかも再利用が可能になります。

 

ということで、特定口座で投資している投資信託をNISAの口座に移すべか、を考える必要があります。

 

確かに、今特定口座で投資している投資信託を売却すると、売却益に対して約20%課税されます。ですが、NISAの口座に移した後含み益が出た場合、上昇後の金額については税金はかかりません。

 

たとえば、元本100万円に対して60%の含み益が出ていて、総額160万円になっている投資が、今後更に1.5倍になるとします。特定口座で持ち続けた場合、含み益は240万円(160万円×1.5)になり、これを売却すると、利益140万円に対して約20%の税金がかかるので、28万円の税金を支払うことになります。つまり、手元に残るのは、212万円となります。

 

一方で、一度売却して新NISAで買い直した後に1.5倍に上昇した場合には、最初に売却した時点で60万円に対する20%の税金がかかり、12万円を支払うことになります。新しいNISAで買いなおすことが出来る金額は、160万円 - 12万円 = 148万円ですが、これが将来1.5倍になった場合、222万円 - 148万円 = 74万円の含み益には税金がかかりません。つまり、手元に残るのは、222万円です。

 

一般的に、特定口座で含み益となっている場合は、一度売却して新しいNISAで買い直すほうが将来的には得になります。

 

そして世界株式などを対象とするインデックス型の投資信託の場合、世界経済が成長している限りは、含み益が出るので、やはり、今特定口座で投資している投資信託(含み益あり)があれば、特定口座からNISA口座に移すほうが良さそうです。

 

こちらに記載した情報は、下記の書籍を参考にしました。

 

新しいNISA制度を有効活用できるよう、引き続き今のうち学んでいきたいです。